1992年

この年に始まった『金田一少年の事件簿』は大ヒットして、漫画界にミステリーブームを巻き起こしました。しかし考えてみると、細かい伏線をコマの後ろの方でさりげない画で見せられることや、犯人の行動を描きながらも誰かをわからせないことができるなど、ミステリーと漫画の相性は抜群だと思います。今まで本格的な作品がなかったことの方が不思議なくらいで、各社がこぞってミステリー漫画を連載したのもうなずけます。

そんな1992年に連載され、このサイトで紹介している作品の中から漫画史的に重要な作品、単純に面白いと思う10作品を選びました。

第1位 H2 …『タッチ』以来の作者の野球漫画で、より野球の方に重点をおいた作品。

第2位 金田一少年の事件簿 …漫画界にミステリーブームを巻き起こした本格ミステリー漫画。

第3位 モンモンモン …サルが主人公で一見ナンセンス風だが、中身は古いくらいオーソドックスなギャグ漫画。

第4位 俺たちのフィールド …キャラたちの背景がしっかりと描かれているので、試合も盛り上がる。

第5位 BØY -ボーイ- …抜群の主人公キャラが素晴らしいヤンキーケンカ漫画。

第6位 シャカリキ! …チャンピオン自転車漫画の礎であり、汗臭さと作者の資質が合致した自転車漫画。

第7位 私立探偵レイモンド …探偵ものにちょっとしたSF風味を入れているのが面白い。

第8位 ウダウダやってるヒマはねェ! …ヤンキーコンビという王道の設定の学園ケンカ漫画。

第9位 鬼切丸 …現代社会に紛れている鬼を退治するサスペンスバトル漫画。

第10位 七色刑事ムラサキ …妖怪を取り締まる警察という抜群の設定のサスペンス漫画。