1990年

90年代に入ったということもあるのかもしれませんが、この年は後に大御所作家となる新しい漫画家が次々にヒット作品を生み出していきます。その中で『うしおととら』は、妖怪バトル漫画なのですが、サンデーのカラーとは少し違っていて、80年台にそれぞれのカラーを打ち出してきた各雑誌もそのあたりが薄れていきます。やはりジャンプが圧倒的な売り上げを上げている以上、ジャンプテイストの漫画を連載するのは仕方がないことだと思います。
『クローズ』が月刊少年チャンピオンで連載が始まりますが、これが知る人ぞ知るというヒット漫画となり、現在では月刊クローズといっても過言ではないくらいにクローズ寄りの作品ばかりになっています。

そんな1990年に連載され、このサイトで紹介している作品の中から漫画史的に重要な作品、単純に面白いと思う10作品を選びました。

第1位 うしおととら …サンデーカラーとはかけ離れているが、伏線もしっかり回収する妖怪バトル漫画。

第2位 SLAM DUNK …日本でのバスケといえばこの作品とイコールになってしまったほどに影響を与えたバスケ漫画。

第3位 カメレオン …中学生レベルの下ネタを次々と連発していく学園ヤンキーコメディ漫画。

第4位 幽☆遊☆白書 …終盤は担当編集者だった人は大変だったろうなと思う、へそ曲がり展開のバトル漫画。

第5位 クローズ …雑誌の方向性まで決めてしまったヤンキー漫画の金字塔。ひとえにリンダマンのおかげだと思う。

第6位 湘南純愛組! …モテるということを行動原理としたヤンキー漫画。

第7位 YAKSA …荒廃した世界で賞金稼ぎとして刀でアクションをしていくソードアクション漫画。

第8位 珍遊記 …こんな破壊力の漫画を堂々と連載してしまうのが、ジャンプの最強たるゆえん。

第9位 花の慶次 -雲のかなたに- …ひとえに出色のキャラが素晴らしい。

第10位 魔宝DEサドンデス …設定が素晴らしいのでいろいろと応用が利きそうなので、新シリーズを始めてもよいかも。