バンパイヤ

作者手塚治虫
掲載誌週刊少年サンデー
掲載期間1966年23号~1967年19号
話数全47話
巻数全3巻
設定★★
キャラ ★★★
ネーム★★
画力★★★★

『自由がほしくて、けものになりたがる人間がきっといるはずだ。』

作品解説

木曽の山奥に住んでいる夜泣き一族は、狼に変身することのできる特殊な種族なので、他の人間たちとは関わらずに生きてきた。しかし、一族で村を捨て山を降りることになり、一族の若者であるトッペイは、憧れていた手塚治虫のもとを訪れる。そこで出会った間久部緑郎は、トッペイのその能力を自分のために利用しようとし、兄を追いかけてきた弟のチッペイなどを巻き込んで騒動になっていく。
恐怖三部作の1作目。『マクベス』を下敷きにしている。作者本人が漫画の中で重要なキャラになっているメタ構造が面白い。人間嫌いが顕著になっていった中で、とうとう悪人を主人公(に近い)キャラとして登場させている。そして、恐怖三部作の一部として、作者が新しい自分の作風を生み出そうとしている作品でもある。

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