サイボーグ009

196X年、スイスでドクロ・マスクの怪人が兵器を商売にしている死の商人たちに、究極の兵器であるサイボーグ戦士を紹介する。モスクワやアメリカなど世界中から拉致された人たちが、太平洋の孤島にあるサイボーグ研究所に集められた優秀な外科医や科学者たちの手によってサイボーグ化されていた。そして日本では、少年鑑別所から集団脱走した少年たちの1人、孤児院育ちの島村ジョーが拉致され、サイボーグ手術を受ける。サイボーグにされたジョーこと009は、巨大ロボットや戦車、戦闘機から攻撃を受けるが、それらを打ち負かしテストに合格する。そして009は、9人目のサイボーグ戦士としてみんなに紹介されるのだが、他の8人のサイボーグ戦士たちは、博士達に対し叛乱を起こす。未来のためと騙されて研究してきたことを知ったギルモア博士は、サイボーグたちと一緒に組織から抜け出そうと画策していたのだった。
超有名なサイボーグヒーローアクション漫画。最初、編集者からは、仲間が多すぎて判りにくいと非難されたらしいが、今では当たり前となったチーム編成のヒーローものの先がけ。ゼロゼロ+ナンバーは、ジェームス・ボンドからのいただきだらしい。マガジン版は、中途半端に終わってしまった作品をちゃんと終わらせるために始まった。しかし、以降、作者のライフワークともいえる作品になり、次々と続編が描かれることになる。