中華一番！

清朝末期の四川省の国営菜館・菊下楼は、料理人である母親が死んでから、息子の劉昴星が引き継いで経営していた。しかし国営菜館の料理人は、料理の勝負を挑まれたら必ず勝負をして、勝った方が経営権を得るという決まりになっていた。そこに、かつて母親の弟子だったショウアンが劉昴星に勝負を挑んでくる。国からの使いであるリー提督の語る“幻の麻婆豆腐”を作る勝負となったが、劉昴星はそれが肉を手に入れられない年に作られた麻婆豆腐であることを突き止め、勝負に勝つ。なんとか菊下楼の経営権は奪われずに済んだが、より腕を磨くようにというリー提督の提案により、劉昴星は広州にある陽泉酒家へ修行に赴くことになるのであった。
中華料理に特化したグルメ漫画。昔の中国という設定が、他のグルメ漫画とは違っていて新鮮さが感じられる。作者のデビュー作。