不滅のあなたへ

観察者によって、地上へ"球"が投げ込まれる。その球は触れたものに変化することができ、石からコケへ、そしてオオカミへと姿を変える。辺り一面が真っ白な雪原の中、あてもなく歩き続けたオオカミは、そのオオカミと一緒に住んでいた一人の少年と出会う。村人が誰一人いなくなった中で一人で暮らしていた少年は、オオカミの帰還に喜ぶ。しばらくして、少年は他の村人たちと同じように豊かな土地に夢を馳せ、オオカミと旅に出ることを決意する。しかし、厳しい自然環境に阻まれ、少年は大きなケガを負ってしまい、旅を断念して元の家に帰る。そのケガが元で少年は死んでしまうのだが、するとオオカミの姿をしていた球は、少年の姿になって旅に出るのであった。