空に想う

祖父が旅行に行っている間、図書館の館長をつとめることになった佐久良空太は、文字が嫌いなので図書館にいること自体に苦痛を感じるほどだった。そんな空太は、当然のように読書感想文の宿題をやっていなかった。本を読むことができないという空太のために、クラスメイトの相持は、自分で話を作って、その感想を書けばいいのではという提案をする。二人で勝手気ままに想像した物語の感想を書き終えた空太は、図書館の隅に小さな部屋があることに気付く。そこに入ると、本が一冊だけ置いてあり、その本の中身は、先ほど二人で考えた物語になっていたのだった。
現実と空想がごっちゃになった感じで進むファンタジー漫画。作者のデビュー作。