キン肉マン

すべてのヒーロー達の都合がつかず、しかたなく、キン肉星からきたキン肉マンに、宇宙からの侵略者の退治の依頼がくる。はりきるキン肉マンであったが、弱小のキン肉マンと闘うことを嫌がった侵略者たちは帰ってしまう。
最初はヒーローギャグ漫画として始まったのだが、次第にバトル漫画へと移行していった、国民的大ヒットプロレス漫画。バトルに移行したあとでも、前半のような荒唐無稽さを失っておらず、良くも悪くも少年漫画の王道。同級生が休み時間に見せてくれる自作漫画といった雰囲気があり、それが人気の一因でもあると同時に、読者の考えた超人をバンバン主要キャラとして使用するという超インタラクティブ性が生まれた要因だろう。現代の視点で見ると、読者キャラの著作権については一考の余地がありそうだが、作品と読者が良い意味で近かった時代の代表例といえる。作者のデビュー作。