プレイボール
作者 | ちばあきお |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
掲載期間 | 1973年27号~1977年15号 1977年22号~1977年50号 1978年20号~1978年31号 |
話数 | 全202話 |
巻数 | 全22巻 |
設定 | ★★★★ |
キャラ | ★★★ |
ネーム | ★★★★★ |
画力 | ★★★ |
『だいたいおめえは草むしりでいいってはいったんだから もっとたのしんでやりゃあいいじゃねえか』
墨谷高校に入学した谷口タカオは、中学時代の試合で指を骨折し、その後遺症から野球ができなくなってしまった。野球への未練を断つためにも、サッカー部に入部した谷口は、サッカーは全くの初心者だったが、持ち前の努力と根性でみるみる上達する。だが、谷口の野球に対する情熱は冷めることなく、それを知ったサッカー部のキャプテンの勧めもあり、野球部に入部する。
初代主人公である谷口くんを追うのではなく、あくまで墨谷二中の野球部を描くという『キャプテン』の構成も斬新だったが、更に同時進行で、谷口くんのその後の活躍を別雑誌で描くというのは(作者は死ぬ思いだったでしょうが)、かなり斬新で素晴らしい企画。内容的には、舞台が高校になっているという違いだけで、基本的には「キャプテン」方式で試合が描かれていくのだが、いつ負けるかわからないという緊張感(実際本当に負けるし、負けそうな雰囲気を醸し出す構成が見事)があることで、決して迫力があるとはいえない絵でも手に汗握る試合になっている。このあたりは、少年スポーツ漫画全般がお手本にすべき部分。『キャプテン』と比べると、試合以外の細かい描写やドラマが弱い感じがするが、主人公がしっかり者の谷口くんだけに、部活内の人間関係などの緊張状態が起きないので仕方がないのかもしれない。それでも、丸井が谷口の家にいってたい焼きを食べるだけの回もあるくらいで、地道な描写も健在。惜しむらくは、週刊ジャンプの宿命でしょうが、尻切れトンボで連載が終わってしまっているところ。イガラシも入って最強のメンバーになった直後なだけに残念で仕方がない。
愛蔵版 | 文庫版 |
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全11巻 | 全11巻 |
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