SAND LAND

人の行為と天変地異によって砂漠が全世界をおおっている中、生命線であった川までもが枯渇し、たった一つの水源を独占する国王によって水は法外な値段で取引されていた。そんな中、魔物のベルゼブブたちは、砂漠を通る国王軍から水を奪ってなんとか生き延びていた。国中の人々も同様に水に困っている状況を打破すべく「幻の泉」を探すために、保安官ラオは腕の立つ魔物に加勢を求めに魔物の住処にやってくる。水に困っているのは人間も魔物も一緒であるということから、ラオの申し出に乗り、ベルゼブブとシーフも幻の泉を探す旅に同行することになるのだった。その旅の中で、ラオの知る過去が捏造されたものであることや、水の枯渇した真相などが明らかになるのであった。
またも引っ張り出されて描いた冒険漫画。ストーリー的には、自身の短編『PINK』のリメイク風であり、今回は絵に重点を置いている感じ。戦車が描きたかったと作者も言っているように、出てくるガジェットに関してはかなり細かく書き込まれており、パソコンの助けもあるのだろうが、絵的には作者のベストワークと言ってもいい。