1989年

この年に始まった『DRAGON QUEST ダイの大冒険』は、ゲームが原作という作品です。今でこそゲームが原作の漫画というのは当たり前ですが、当時はまだ珍しかったし、国民的大ヒットゲームということもあってかなりチャレンジな企画だったと思いますが、漫画の方も無事にヒットしました。この頃はすでに怪物雑誌となっていたジャンプですが、漫画の最大のライバルともいえるゲーム(ファミコン)に関しても、他の雑誌よりも情報量などでリードしていて、そのアグレッシブさと先見性はやはりすごいというよりほかありません。

そんな1989年に連載され、このサイトで紹介している作品の中から漫画史的に重要な作品、単純に面白いと思う10作品を選びました。

第1位 修羅の刻 …自身のヒット作のスピンオフという形で大好きな歴史物を描くという素晴らしい発想。

第2位 はじめの一歩 …マガジン+ボクシング=『あしたのジョー』の常識を打ち破った超ロングラン作品。

第3位 DRAGON QUEST …大ヒットゲームを原作に、うまくジャンプ王道の展開をとりいれた冒険ファンタジー漫画。

第4位 SPRIGGAN …『インディジョーンズ』に漫画的なアクション要素をとりいれた作品。

第5位 昆虫物語 ピースケの冒険 …エロ方面のギャグを昆虫で表すということで少年誌でもOKなギャグ漫画。

第6位 帯をギュッとね! …汗臭さが必須だった柔道漫画界に、さわやかさで新風を吹き込んだ。

第7位 ライバル …ボクシングにちょいエロを足したラブコメ漫画。

第8位 DEAR BOYS …『SLAMDUNK』より先に始まったバスケ漫画。長期連載となる。

第9位 AT Lady! …おっちょこちょいなロボット婦警が主人公のギャグ漫画。

第10位 DADA! …探偵家業を描いたサスペンスコメディ(?)漫画。