あした天気になあれ

向太陽は、自分のゴルフクラブを買うために、荒川の河川敷のゴルフ場で仕出し弁当を売ってこづかいを稼いでいた。ある日、いつものようにゴルフの師匠でもある竜谷と組んで賭けゴルフに挑み、勝って大金を手にした太陽は、念願のゴルフクラブを手に入れる。また、そのゴルフの試合を見ていた同じ中学校のゴルフ部員達は、太陽にコーチを願い出るのだった。
ゴルフ漫画といったらこの作品というほどの国民的ゴルフ漫画。スイング時の『チャーシューメン』は、ゴルフの基礎知識といえるほどの知名度を誇る。10年を超える長期連載だが、実際はそんなに試合をしているわけではなく、作者特有の丁寧な描写のために1ゲームが長くなってしまうのが原因。だからといってダレているわけではなく、太陽の性格もあってハラハラさせられるし、そもそもこのゆったりした雰囲気こそがゴルフであるといってもいいのかもしれない。漫画史上最もスクリーントーンを使用した作品かもしれない。