タイムパラドクスゴーストライター

作者伊達恒大
原作者市真ケンジ
掲載誌週刊少年ジャンプ
掲載期間2020年24号~2020年39号
話数全14話
巻数全2巻
設定★★★
キャラ ★★
ネーム★★★
画力★★★

『俺にしか描けないもの!? 俺にしか伝えられない事!? そんなものはっ!! 無い!!!』

作品解説

漫画家を目指している佐々木哲平は、新人賞の佳作を取って以来4年間、ネームを描いてはボツにされる毎日を送っていた。自信作だと思って持って行ったネームも担当編集屋にボロクソにけなされて、哲平がついに漫画家の夢をあきらめようとした瞬間、住んでいるボロアパートに雷が落ちる。そして、そのせいで焼けて溶けた電子レンジの中から、なぜか10年後の「週刊少年ジャンプ」が出てくる。そして、そのジャンプで始まった新連載『ホワイトナイト』を読んだ哲平は、その面白さに感動する。しかし、次の瞬間にはそのジャンプがなくなっており、夢だと思った哲平だったが、『ホワイトナイト』の内容は覚えていたので早速それをネームにして集英社に持って行く。担当編集者には読む前に断られてしまうのだが、偶然居合わせた編集長が読み、すぐに本誌での掲載が決まる。哲平は、その後の毎週送られてくる10年後のジャンプの『ホワイトナイト』を描いて、人気もどんどん上がっていった。一方、10年後に『ホワイトナイト』の作者となるはずで現在は高校生の藍野伊月は、自分の考えていた設定とほとんど同じ漫画の登場に驚くのであった。
10年後のジャンプの人気作をパクるという、漫画家なら一度は妄想したことのある設定のファンタジー漫画家漫画。未来の人気作をパクることが本当に実現したとしても、絵の感じだったり、世の中の時代背景もあったりするので、絶対うまくいくとは限らないと思う。未来からジャンプが届かなくなるという話もあるのだが、これを描いていたあたりで本当にジャンプが休刊するという出来事があったと思うので、作者もビックリしただろう。

関連作品連想作品ヒットマン
前作クロスアカウント次作