ドカベン

作者 | 水島新司 |
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
掲載期間 | 1972年18号~1981年16号 |
話数 | 全449話 |
巻数 | 全48巻 |
設定 | ★★★★ |
キャラ | ★★★★★ |
ネーム | ★★★★ |
画力 | ★★★★ |
『あの山田太郎という男 この学校の歴史を大きく変える だいじな財産だぞ』
作品解説
鷹丘中学の山田太郎は、事故によって相手選手に致命的な怪我を負わせた過去があり、野球を封印して過ごしていた。そんな山田太郎と妙にウマの合う岩鬼共々、柔道部に入り活躍するのだが、野球への情熱は消えなかった。そして、その相手選手が手術の成功によって選手として復帰したことを聞いた山田は、ついに野球部に入部する。
『巨人の星』の野球愛のなさに業を煮やした作者が、野球愛を注ぎ込んだ野球漫画の金字塔。とはいえ、基本的には、試合までの謎、試合中の謎で話を引っ張るという構造は(伏線の投げっぱなし感も含め)『巨人の星』と同じ。しかし、野球クイズによく出る白新戦のプレーや、キャッチャーを主人公にしたからこその配球の面白さなどは野球バカである作者の面目躍如たるところ。特筆すべきはその作画で、それまでの野球漫画ではぎこちなかった打つ、投げるなどの動作が、この作品では躍動感のあるものになっていて、以降の野球漫画(スポーツ漫画)の作画のスタンダードになっているほど。また、主人公史上最も地味といわれる山田太郎を補うに余りある岩鬼(本当の主人公)や殿馬など、強力な脇キャラクターの重要性を示したという意味でも大きい。この漫画の面白さは岩鬼と殿馬にあるといってもよいほどで、実際にどんな設定でも二人がいれば面白くなりそうである。最初のあまりにも長い柔道編に心折れて、読むのを諦めてしまうのは勿体ない野球漫画の大傑作。
関連作品 | 『大甲子園』 『ドカベン プロ野球編』 『スーパースターズ編』 『ドリームトーナメント編』 | 連想作品 | 『巨人の星』 |
前作 | 『いただきヤスベエ』 | 次作 | 『野球狂の詩』 |
愛蔵版 | 文庫版 |
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全21巻 | 全31巻 |
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