海人ゴンズイ

作者ジョージ秋山
掲載誌週刊少年ジャンプ
掲載期間1984年40号~1984年50号
話数全11話
巻数全1巻
設定
キャラ ★★★
ネーム★★
画力★★★

『アチョプ マウマウ』

作品解説

1854年、奴隷船が沈没して乗員のすべてが死んでしまったが、黒人の赤ちゃんの一人が奇跡的に助かり、日本の流人の島である神無神島に漂着する。神無神島では、流人たちに対して人とも思わない残虐な行為が行われていた。その島に住むアズサは、小さな赤ちゃんをいつもおんぶしていたのだが、その赤ちゃんはすでに死んでおり、その姿はすでに腐り始めていた。ついに骨になってしまったその赤ちゃんと添い寝していたアズサの前に、流れ着いた黒人の赤ちゃんが現れ、空腹に耐えきれずにアズサのおっぱいを飲み始める。アズサは、骨になってしまった子供・ゴンズイの代わりに、その黒人の赤ちゃんをゴンズイとして育てることにするのだった。
流人の島に黒人の赤ちゃんが漂着して物語が始まるという、どう考えても少年誌の題材とは思えないドラマ漫画。途中から少年誌よりに修正されたのか、魚の豆知識が挿入されたり、『蠅の王』のような子供だけの世界が舞台になっていく。個性的なタイトルと、驚くべき内容で当時のジャンプっ子たちの間では、トラウマ的に記憶に残る作品となっている。ちなみに、あの『Dr.スランプ』の終了でこの作品が始まり、『DRAGON BALL』の開始で終了となっている。

関連作品連想作品はだしの巨人
前作『シャカの息子』次作
青林工藝舎版
全1巻