殺戮姫

街では、カップルを瀕死の状態まで痛めつけるが、殺しはしない事件が連続して起きていた。高校生の石動王士は、同じ女子高生の森川流に一方的に好かれており、流はいつも王士について周っていた。そして、王士と流が一緒にいたところを、カップルを痛めつける事件の犯人に監禁されてしまう。絶体絶命のピンチに陥る王士だったが、妙に落ち着いていた。それは、流が生まれながらの無差別殺人鬼であるためで、感情を爆発させた流は、あっという間に犯人を殺してしまうのだった。王士は、流の感情をコントロールして無差別殺人を起こさせないようにリードできる唯一の人間なのであった。
無差別殺人鬼が主人公というなかなか思い切ったサスペンス漫画。しかし、人を殺すということに対して突き詰めているために、深みのある話になっている。