快傑ハリマオ

東南アジアでは、政府も巻き込んだ陰謀が企てられていたが、日本人と噂されるハリマオと呼ばれる人物にことごとく邪魔をされていた。そんな中、おじさんを訪ねて東南アジアにやってきた太郎は、偶然出会った陳秀明に銃の腕を見込まれてハリマオを倒す為に協力することになる。そして実際にハリマオと対峙することになった太郎は、自分が悪の組織の側にいることを知り、その組織を抜け出すのであった。
TVで放送されていたヒーロー番組の漫画化作品。手塚治虫に連載を持ってもらいたかったマガジン側の要請で、最初の頃は手塚がネームを書いて、実際の作画を石森章太郎がやっている（サンデーとの契約があるためノンクレジットになっている）。しかし本当に最初期だけで、次第に作者らしいダイナミックな作風になっていく。作者はこの作品で漫画を描くことを辞めようとしていたらしいが、結局漫画家でやっていく決心をする。