COWA！

人とオバケが共に暮らすこうもり岬に住むオバケの小学生パイフーは、日々、岬のオバケや人間達と平和に暮らしてきた。ある日、ママからスイカの買い物を頼まれたパイフーは、お釣りをおこづかいにしていいという条件で引き受ける。しかし、スイカが思いのほか高かったために、パイフーはお金を全部おこづかいにして、スイカは畑から盗む計画を立てる。なんとかうまくいったのだが、途中で会ったクラスメイトがスイカを食べたそうにしているのを見て、パイフーはスイカをあげてしまう。結局、友達のホセにスイカに化けさせてごまかそうとするが、結局ママにばれてしまうのだった。そんなある日、オバケのみが罹る1ヶ月で死に至るオバケ風邪が流行し、パイフーは近くに住む人間の丸山と一緒に、その治療薬を買うために街を出るのだった。
前作でジャンプに絞りに絞られて出し尽くした感の強い作者は、もう漫画を描かないと決意したらしいのだが、元担当編集者が編集長になってしまったために、断れずに始めたギャグ漫画。嫌々ながらも、作者がやりたかった絵本的な作風とかパソコンの練習ができてよかったみたいで、後年、一番のお気に入りと言っている。確かに、作者の気質には一番合っている作品だと思う。