きまぐれ オレンジ☆ロード

引越してきた街を散策していた恭介は、赤い麦藁帽子をかぶった少女に出会い、一目惚れする。実は、恭介一家は超能力の持ち主で、その能力がバレる度に引っ越してきたという経緯があった。転校先の学校へ行くと、前日会った少女・鮎川まどかが同級生だったことがわかるのだが、学校でのまどかは不良として有名で、校舎の裏でタバコを吸う全くの別人のようだった。
当時であれば『サンデー』で連載されるべきラブコメ漫画。主人公が超能力を持っているというあたりが『ジャンプ』らしくもあり、また人気の原因のひとつでもある。特筆すべきは、鮎川まどかのキャラ設定で、主人公にだけ見せる優しさといった辺りは、今では当たり前のキャラであるツンデレの元祖といっても良い。作者のデビュー作。