K.O.SEN

中学生の飛嶋閃は、川への飛び込みに失敗して岩に頭をぶつけても、特に怪我をしない常人離れした頑丈さを持っていた。それは亡き父親から受け継いだ血筋であり、人のために体を張ってそのために命まで落としてしまった父親を、閃は誇りに思っていた。しかしそんな閃は、危ないことばかりやっては周りを巻き込み、勉強は赤点だらけで、見かねた母と祖母は、かつて同じように手のつけられなかった閃の父親を更生させたキックボクシングジムの会長・桜和田のもとへ預けることにする。反発して逃げ出そうとする閃だったが、ジム所属の澤橋が立ちはだかる。格闘技の素人の閃は、一方的にやられはするのだが、その頑丈さで倒れることはなかった。尊敬する父親を認めている桜和田に対して、閃も心を開き、キックボクシングを本格的に始めるのであった。
体が頑丈というのがとりえのキックボクシング漫画。作者のデビュー作。